茜色の約束 サンバdo金魚
金魚養殖が盛んな大和郡山市に、母親の仕事の関係でやってきた日系ブラジル人の少年リカルド。リカルドは同じクラスの花子に淡い恋を持つ。花子の実家は200年以上続く金魚の養殖場。しかし、この街で開催されることになった博覧会の建設によって養殖場は土地買収に脅かされていた。ある日、リカルドは古墳で青色に輝く金魚を発見する。花子は幼い頃から親に青い金魚の伝説をよく聞かされていた。最初はリカルドの存在を毛嫌いしていた花子も青い金魚の謎に迫るにつれ、次第に日本語の話せないリカルドの心を理解していく。しかし、青い金魚で再起をかけようとする花子の父、雄二はそのリカルドの青い金魚を追い求め、もう一方ではその金魚を博覧会のシンボルとして利用しようとする市長や建設会社までもリカルドからその金魚を奪おうとする。